事業概要

事業概要

「大学の世界展開力強化事業」とは

大学の世界展開力強化事業は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入を行う事業対象国・地域の大学との国際教育連携の取組を支援することを目的として、文部科学省において2011(平成23)年度から開始された事業です。これまで、アジア、米国、ロシア、インド、中南米、トルコ、EUが対象地域となり、グローバル人材の育成を支える日本の高等教育の国際化の支援を行なっています。
webサイト「大学の世界展開力強化事業(日本学術振興会)」

琉球大学採択事業

「COIL型教育を活用した太平洋島嶼地域の持続的発展に資するグローバルリーダーの育成」事業

2018年度世界展開力事業「COIL型教育を活用した米国等との大学間交流形成」として採択された琉球大学のグローバル人材育成事業です。琉球大学と深い交流を持つ、ハワイ大学、グアム大学、パラオ地域短期大学、ミクロネシア連邦短期大学、マーシャル諸島短期大学とのCOIL(Collaborative Online International Learning)を基盤とした教育連携により、太平洋島嶼地域のSDGs(持続可能な開発目標)達成に積極的に貢献するリーダーを育成します。グローバル津梁プログラム(副専攻)をコアとし、全学部の学部学生の皆さんがそれぞれの専門性を活かしながら参加することのできる教育プログラムとなっています。

事業の背景、目的

琉球大学は半世紀にわたり、太平洋島嶼地域との交流や大学間交流を通して、共通する課題に対する相互認識を確立しており、本学の長期ビジョンにおいて「地域とともに豊かな未来社会をデザインする大学」及び「アジア・太平洋地域の卓越した教育研究拠点となる大学」を将来像として掲げ、当該地域のリーディング教育研究機関として、島嶼課題の解決に資する人材を育成することを使命としています。

太平洋は、権利の範囲が明確に定められた陸地とは異なり、共有の場であると同時に、海洋資源、領海権、領空権、そして軌道追尾設備までを含めれば宇宙に至るまで関わるあらゆる階層の権利が対立する場でもあります。また、海洋域は気候変動の影響を最も受け易い地域でもあります。これらを要因とする複合的な問題を捉えつつ、地域の発展に資する有効な施策をデザインし、実行できるリーダーシップを涵養することは急務であり、太平洋を共有しながら地域の持続的発展と安全保障に取り組む日本と米国双方の未来にとって重要な課題でもあると考えます。

養成する人材像

太平洋島嶼地域の連携大学とのオンライン授業&海外学生交流プログラム(派遣・受入)を通して、学生交流を増やします。そして、島嶼型グローバル人材を育成します。

  1. 統合型リーダー
    政治、資源、文化、インフラ等の多面的、複合的な問題点を統合しながら課題解決のための仕組み作りを行うことができる人材です。3つ以上の専門分野にまたがる複層的な視野を身に付けます。
  2. 特定課題型リーダー
    専門的な分野と全体的な枠組みとの関係性を認識した上で、特定の課題に関する課題解決のための仕組みづくりを行うことができる人材です。自己の専門分野を地域課題に対し最適化する能力を身に付けます。

事業における取組

次の2つの学修プログラムを柱とし、COIL型教育手法を活用して取り組んでいます。

  1. グローバル津梁プログラム(副専攻)
  2. 海外学生交流プログラム(派遣・受入)

*COIL型教育(Collaborative Online International Learning:オンラインを活用した国際協働学習)

事業実施体制